経理効率化

建設業の経理を効率化する5つのコツ【一人親方向け】

建設業特有の経理の悩み(材料費の変動、現場ごとの管理、外注費の処理)を解決する5つの実践的なコツを、税理士監修のもと解説します。

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親方スキャナー編集部

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建設業特有の経理の難しさ

建設業の一人親方は、他の業種と比べて経理が複雑です:

難しさ1:現場ごとに収支がバラバラ

  • A現場:材料費50万円、売上100万円 → 利益50万円
  • B現場:材料費80万円、売上90万円 → 利益10万円
  • どの現場が儲かっているか、わからない

難しさ2:材料費と工具費の区別

  • 材料費:その現場だけで使う(木材、セメントなど)
  • 工具費:長期間使う(電動ドリル、脚立など)
  • 混同すると、確定申告で経費の計上方法を間違える

難しさ3:外注費の処理

  • 一人では手が足りない → 他の職人に外注
  • 外注先がインボイス登録しているか確認が必要
  • 支払調書の作成(年間50万円超の場合)

コツ1:現場ごとに領収書を分ける

NG例: すべての領収書を1つの封筒に

OK例: 現場ごとにクリアファイルを用意

💡 実践例

クリアファイルに「〇〇邸リフォーム(2024年4月)」とマジックで書く。この現場で使った領収書はすべてこのファイルに入れる。

メリット:

  • 現場ごとの利益率がわかる
  • 赤字の現場を見つけて、次回から改善できる
  • 税理士に渡すときも整理されていて楽

コツ2:材料費と工具費を区別する

費用 材料費 工具費(減価償却資産)
定義 その現場だけで使う 複数の現場で長期間使う
具体例 木材、セメント、ネジ 電動ドリル、脚立、軽トラ
経費計上 購入年に全額経費 数年に分けて経費(減価償却)
注意点 レシート保存必須 10万円以上は減価償却

よくある間違い: 10万円の電動工具を「材料費」として全額経費計上 → 税務調査で指摘される

コツ3:外注費は請求書を必ず保存

一人親方が他の職人に外注した場合:

  1. 請求書を発行してもらう: 金額、日付、インボイス番号を記載
  2. インボイス番号を確認: 国税庁サイトで照合
  3. 支払調書の作成: 年間50万円を超える外注先には支払調書を提出

⚠️ 注意

外注先がインボイス登録していない場合、2029年10月以降は仕入税額控除が受けられなくなります。事前に確認しましょう。

コツ4:月末締めのルールを作る

「確定申告の時期にまとめてやる」は失敗のもと。月末締めのルールを作りましょう:

毎月末にやること:

  1. 領収書を現場ごとに分類(30分)
  2. Excelに売上・経費を入力(30分)
  3. 通帳の残高と照合(10分)

メリット:

  • 確定申告が楽になる(1月〜3月に焦らない)
  • 毎月の利益がわかる → 資金繰り改善
  • 税理士への依頼がスムーズ

コツ5:税理士に丸投げする準備

税理士に丸投げする場合でも、以下の準備が必要です:

  • 領収書: 月ごとに封筒に入れる
  • 通帳コピー: 事業用口座の記帳
  • 売上台帳: 請求書の控えまたはExcel

税理士費用の目安:

  • 年間売上500万円以下:月額5,000円〜10,000円
  • 年間売上500万円〜1,000万円:月額10,000円〜15,000円
  • 確定申告のみ:50,000円〜100,000円

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建設業の経理は複雑ですが、5つのコツを実践すれば、確定申告の負担が大幅に軽減されます。

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よくある質問(FAQ)

お客様からよくいただくご質問にお答えします。

迷ったら「この道具を来年も使うか?」を考えてください。来年も使う → 工具費(減価償却)、使わない(使い切る)→ 材料費です。

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